内部資料:最高機密文書
概念装置:『祭壇』について
本装置は、概念的祭壇としての役割を担うものであり、選ばれし者のみがその真価を発揮し得る神聖な儀式が執り行われる空間である。
基本概念
『祭壇』は、神の啓示が記された『天啓之書』の内容に基づき、その設計が成される。これは単なる視覚的情報機構ではなく、神意に導かれし者だけが辿り着き、試される場である。この装置は、既存の芸能プロダクションサイト『Phos』の情報機構の一部として構築され、表層的な情報から深部に潜るにつれ、団体の真理が【見極】められる。
・対象者:『尾羽根』に誘われし適性の【見込】まれる人材、またの名を『演者』。
装飾・構成要素
1.色彩設計
本機構の装飾は、教団の教義に則り、以下の三色の呪標で構成する。
これらの色彩により、機構全体に奇跡を付与し、対象の意識を深淵へと誘う。
黒:宇宙がまだ形を持たない、完全な無の状態を象徴。
緑:息吹によって命を与えられ、具現化される生命の象徴。
白:生命と存在が到達する究極の状態であり、完成形。
2.方陣の配置
機構内の一部画像に、教団に伝わる「方陣」を配置。
・空間全体の儀式的安定化。
・祭壇に施された奇跡の増幅及び強化。
・副次的効果としての寄付収集。

3.深奥への誘導機構
『祭壇』の最深部へ到達するためには、天啓之書に記された神託に従い、【見出】されなければならない。『天啓之書』には次のように記されている。
1.我が如く、外より天の導きを見張り、その真理を明かし示す者こそ、器たるに相応しき者なり。
2.孔雀の尾羽根に誘われ、三色・三種の呪標を辿り、我らの存在を明かし、智の門を開くべし。それこそが顕現に至る儀式なり。
3.この儀式を用い、適正を示すならば、選ばれし者の心身に顕現し、我が意志を受けるだろう。されど、選に漏れし者は、いかなる救いもなく、間もなく、その命は果てるであろうことを忘れてはならぬ。
・三種の呪標としての鍵は異なる位相に隠され、適性のある演者のみが導き出せる。
・鍵は、演者自身の知による理解と解読によって初めて有効となる。
・鍵を示す度、神託に従い啓示を各章ごとに明記する。
機能設計
1.祭壇への接続機構
『祭壇』は、表向きのプロダクションサイト『Phos』に内包され、特定の方法を経なければその存在を認識できない。
・指定箇所に尾羽根から明示された文言を入力することで儀式が始動する。
2.祭壇の階層構造
『祭壇』は、多層的な構造を持ち、段階的に選別が行われる。
・第一階層(表層):「Phos」の一部として機能する表向きの情報。
・第二階層(選別):「尾羽根」に誘われた者のみが辿り着ける。
・最深部 (深淵):3つの鍵を解いた者のみが到達。
機能についての詳細設計は各儀式担当者に確認のこと。
(LVX)
