Special Interview NiA

※月刊MusicBible 2023年12月号より転載


2023/4/15
動画サイト「ニロニロ動画」で注目を浴び、与根津玄水の『Melon』のカバーはなんと一億回再生を果たした大人気のアーティスト・NiA。タワレロメンアワード2020 トップ20アーティスト 受賞を皮切りに、オリジナル曲のリリース・詩集の発表など活躍が続いている。
2023年にはOotakioOなど様々なイラストレーターとの大型コラボによって生み出された『刮目』をリリースするなど、さらにエモーション溢れる活動で、様々な層のリスナーから注目を集めている。
まだ謎多きNiA。、今年リリースされ大ヒット中の《Thavma》について話を聞いた。(Interview & Text: アドマックス)

Thavma/NiA

――《Thavma》は、CDの売り上げが17万枚超、ACE SHOWER MUSIC AWARDS BEST BREAKTHROUGH ARTISTにノミネートと記録的大ヒットですね。そうした反響をどのように捉えていらっしゃいますか。

私はいつも部屋にこもっているので、実感がまったくありませんでした。でも最近、《Thavma》の感想を仲間伝いに聞くことが多くなり、まるで祝福の数がどんどん増えていくように感じる中で、ようやく実感が湧いてきたところです。
しかし私は眼が不自由なので、その様子を見ることができないことがとても残念です。

――《Thavma》が生まれるまでの経緯を教えてください。

母親もミュージシャンで子供の頃からミュージシャンへの憧れが強くて…。親に教わりながら10歳の頃から実際に作曲みたいなことをはじめて、色々チャレンジしてきました。でも15歳の時、突然スランプになりまったく音楽というか…音に対して向き合えなくなってしまいました。日常においても大きな目眩などに苦しむ、とても辛い日々した。
でも、そんな苦しい中で作曲を続けるうちに、暗闇に一筋の光のようなイメージが見えるようになり、それを音色にしたものこそが自分にとっての真実の音だと思うようになりました。
…昨年ネットで話題になった盗作疑惑の際も、同じようなスランプに陥りました。ピアノの前に座るのも辛くて塞ぎ込む日が続きました。しかし私の楽曲を愛してくれる人たちの暖かい声によってまた真実の音へと導かれました。
そうして生まれたのが《Thavma》です。

――《Thavma》というタイトルにはどのような思いが込められているのですか。

タイトルを付けるとイメージが固定されてしまうので、命名にあたって悩みました。でも、私はやはり私という人間を育んでくれた神と今のかけがえのない仲間との繋がりから《Thavma》と名付けました。
作品内容に関しても、あまり解説するつもりはありませんが、作曲の根本原理には一貫したものがあります。
それは「真っ暗な土の中、何も無い黒から生まれ、生命の息吹きである緑により紡がれ、太陽の光によって白で締め括られる」ということ。《Thavma》も最初は闇から始まりますが、最後はやはり一筋の希望の光でありたいという思いで書きました。
実際、音符の連なりもそうなっていると思います。

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