内部資料:アーカイブ
A市民会館で、ある大衆演劇の劇団が公演内で「お里沢市」を上演することに決めました。
しかし、リハーサル中に次々と奇妙な出来事が起こり始めました。
舞台セットが勝手に動いたり、演者の眼が急に見えなくなったり、さらには夜中に劇場内で謎の影を目撃する者まで現れました。
演者たちは次第に恐怖におののき、劇団の中にはこの舞台を中止するべきだという声も出てきました。
それでも劇団の座長は上演を強行しました。そうすると公演する度、観覧者の中で必ず1人、意識不明になり病院へ運ばれるような事態に。
病院で意識を取り戻した観客は全員、口を揃えて「光の中で観音さまを見た」と発言していたとのこと。
以降、会館の管理団体はこの事態を重く受け止め、A市民会館では「お里沢市」を上演することが禁止することとなった。
中間調査結果についてB666にて保存。
(LV2)